少しずつ風が柔らかくなり、Orange西延末の施設内にも春がやってきました! 事業所の中は春をイメージした飾り付けに包まれ、一歩足を踏み入れると華やかでワクワクした気持ちになります。
3月の行事といえば、ひな祭り。 子どもたちが心を込めて作ってくれた、カラフルで可愛いお雛様の飾りが壁や棚を彩っています。 「お着物はどの色にしようかな?」「お顔はにっこりさせよう!」 そんな楽しそうな声とともに完成した作品たちが、春の訪れを一段と賑やかに、そして温かな雰囲気にしてくれています♪
🌸卒業・進級を迎える皆さまへ
いよいよ年度末を迎えました。 この一年、子どもたちは日々の活動やイベントを通して、本当にたくさんの表情を見せてくれました。
昨日までできなかったことに挑戦する勇気。 お友だちを思いやる優しい言葉。 そして、何よりキラキラとした弾けるような笑顔。
その一つひとつの積み重ねが、今の大きな成長へと繋がっています。 修了、そして新しい学年への進級を前に、自信を持って一歩踏み出そうとしている子どもたちの背中を、私たちはとても頼もしく感じています。
保護者の皆さまには、この一年も多大なるご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。 ご家庭での様子を共有していただいたり、一緒に悩み、喜び合えた時間は、私たち職員にとってもかけがえのない宝物です。
新しい季節も、子どもたちが「自分らしく」安心して過ごせる場所であり続けられるよう、職員一同、温かな眼差しで一人ひとりの歩みを支えてまいります。
3月の壁面

ひな祭りの飾り




【保護者へのメッセージ】
~「無理!」の言葉を紐解こう~
【無理は、拒否ではなく「わからない」「不安」のサインかも?】
何でもかんでも「無理!」と答えてしまう子がいる時、それは言葉どおりの意味ではなく、
「どうすればいいのか分からない」「失敗しそうで不安」「しんどい思いをしたくない」
といった気持ちの表れであることがあります。
そのような時に、無理にやらせようとしたり、言葉だけで動かそうとしたりすると、かえって拒否が強くなってしまうことがあります。
大切なのは、声かけだけに頼るのではなく、子どもが自信をもって理解し、見通しを持ち、自分で選びやすくなるような「仕組み」を整えることです。
「仕組み➀」
まずは、「何が得意で、何が苦手か」を丁寧に見ていくことが大切です。
大人が一方的に決めた目標は、子どもにとっては「目標」ではなく「ノルマ」になってしまいます。それでは、自分から取り組もうという気持ちは育ちにくくなります。
今、その子が何をしたいのか、何なら頑張れそうなのかを一緒に話し合いながら、ゴールを共有していきましょう。
そして、そのゴールに向かうために、「何を」「どの順番で」「どこまで」すればよいのかを、小さな段階に分けて整理していくことが大切です。
こうした「見える化」によって、子どもは「あとどれくらいで終わるのか」「何をすればよいのか」が分かり、少し嫌なことでも、目標に向かって取り組んでみようという見通しを持ちやすくなります。
療育の現場では、課題が今どのくらいあり、あとどれくらいで終わるのかが視覚的に分かる工夫が有効です。たとえば、実物、時計、スケジュール、課題の置き場所、終わった課題を入れるかごなどを使って、「始まり」と「終わり」が見える形を作ることができます。
これは、TEACCHという療育で大切にされている「視覚的構造化」の考え方です。ことばで何度も促すのではなく、子どもが見てわかり、安心して取り組めるように、環境の側を整えていく支援です。
「仕組み②」
特に達成感が持続しにくい子や、意欲の維持が難しい子には、ポイントやトークンなどの仕組みを取り入れることも有効です。小さな取り組みに対して評価が積み重なり、それが本人にとって嬉しい結果につながることで、「やってみよう」という気持ちが育ちやすくなります。
これは、ABAという支援の考え方でいう「強化」にもつながります。
つまり、できたことや取り組めたことが良い結果につながることで、その行動が続きやすくなる、という考え方です。
子どもによって、意欲が高まりやすいきっかけは異なります。新しさや楽しさで動きやすい子もいれば、興味のあることや安心して取り組める課題で力を発揮しやすい子もいます。
大切なのは、「この子は何なら動きやすいのか」を見極め、その子に合った関わり方を選ぶことです。
やりたくないことに対しては、「無理やりやらせる」のではなく、「ほんの少し嫌だけれど頑張れそう」な大きさまで課題を小さくし、取り組みやすくする工夫が必要です。
「仕組み③」
最初から完璧を求めるのではなく、取りかかれたこと、続けられたこと、小さくても前に進めたことをしっかり評価していきましょう。
「できた・できなかった」だけを見るのではなく、「取り組めた」「やってみようとした」「少し頑張れた」といった行動の過程を評価できる仕組みを整えることが大切です。そうした積み重ねが、自信や達成感につながっていきます。
また、「早くしなさい」「集中しなさい」といった曖昧な指示は、子どもにとって何をどうすればよいのか分かりにくく、かえって動きにくさにつながることがあります。
「あと3分だけ頑張ろう」
「この2つが終わったら休憩しよう」
「ここまでできたらおしまいだよ」
というように、時間・量・終わりを具体的に伝える声かけの方が、子どもにとっては理解しやすくなります。
「○○しなさい」と強く求めるよりも、「○○しよう」「ここまで一緒にやってみよう」と、見通しと安心感を持てる関わりの方が、子どもの行動を支えやすくなります。
