Orangeの活動

今日は、3つの柱についてではなく、Orangeでの活動についてご説明したいと思います。
Orangeには、児童たちが喜ぶようなおもちゃやゲームはあまり置いていません。それは、Orangeに来た時は、家では出来ない事をしてほしいと考えているからです。

児童の中には、学校で他のお友達と遊べない子もいます。そんな子が、初めて友達と鬼ごっこが出来た、と喜んでくださった保護者の方もいらっしゃいます。
他人への興味があまりなかった児童が「〇〇くんお友達」と言ったり、あまり話さない児童がOrangeで何をしたか家で話してくれるようになったりと、保護者の方から嬉しいお話を聞く事があります。

Orangeの職員は、鬼ごっこなど、集団遊びの際、ただ近くで見守るのではなく、一緒に参加します。その遊びの中でうまく入れない児童たちも参加出来るように促したり児童同士のトラブルがあればすぐに仲立ち出来るように常にアンテナを張っています。
なるべくトラブルにはならないように配慮していますが、児童たちのケンカは、多少ならそれぞれが葛藤し、許したり謝ったりする大切な場だと考えています。そして、何が悪かったか、何が嫌だったのか、また一緒に遊ぶためにどうすればいいか、言葉にしにくい児童とも向き合ってそれぞれの思いを聞くようにしています。

また、Orangeでは、児童たちが「〇〇したい」と言った発言を大切にしています。
「キャンプがしたい」や「ピザを作りたい」と言ってくれた児童にはそれが出来るようにサポートをしました。ただこちらで全ての環境を設定し、用意するのではなく、自分たちで計画を立ててもらい必要な物を調べてもらったり買い出しに行ってもらうようにしています。その中で、お金の使い方や時間の使い方を学び、近隣の公民館等地域の施設を借りる事で地域の方との交流の機会にもなっています。

また、じゃがいも掘りやぶどう狩りに栗拾いなど、季節によって自然に触れ合う機会も作っています。
最近は、保護者の方からの要望もあり、将来に向けた作業訓練や休日の利用で公共交通機関を使った外出を行うなど将来に向けた活動も増やしています。
児童発達支援では、小学校に行く為の事前準備として、板書の練習もしていく予定です。

 

※次回は、Orangeの3つの柱の3つ目、体操についてお話する予定です。