家庭支援について

記録的な大雨で学校も休校になりましたね。この雨と長期化したお休みで生活リズムやパターンも崩れてしまったお子さまもいるかと思います。

Orangeでは、施設内の療育だけでなく、ご家庭と連携した支援も行っています。基本は療育の成果を生活やご家庭に返すという形が理想です。しかし、そうも言えないような、緊急性のある児童、特に急に家から出れなくなったというような児童は、許可をいただいて、ご家庭に入り、外に出すための支援を行います。

この”家から出られない”という行動は、生活の質を著しく落とすだけでなく、長期化することもあるのです。

過去に、40年間引きこもり部屋から出られなくなった成人の方。学校を拒否し、外に出るのも拒否し、噛み、叩き等家族や他の人を傷つけてしまっていた高校生。休校になった事がきっかけで登校拒否が続き、暴れて警察が来てもどうしようもなく、連絡をいただいた中学生。こういった精神病院や入所施設に送られる可能性もあった方の支援をし、平穏な家庭に戻してきたこともありますが、どの支援もご家族の負担も多く、個別療育でも一年ほどかかりました。私たち自身も傷を負い、ご家族の方が責任を感じてしまう事もありました。

こうなる前に直接私達で早期に家庭と連携することができればと思っています。

問題行動の始まりは、対処が早ければ早いほど、回復も早くなります。いずれ、なんとかなるだろうという軽い気持ちは、深刻な結果に繋がります。Orangeを利用してくださっている皆様、もしこんなことがあれば、悩む前に私たちに、ご協力させてください。