行政への批判ではないのですが、ここ最近、どうも障害の判定で支援の大変さが決まると考えられているのではと考えさせられることがあります。
同じ障害をもつお子さまの保護者様同士でも、「あなたのところはいいですね。(障害が)軽くて。」なんて言われることがあるとか。本当なら恐ろしいことです。
確かに、重度の方はとても大変です。そのためか、国からは手厚い補助金と、人が当てられています。
でも、軽度の方の中は厳しい社会に出ていく人もいます。一例ですが、障害が軽いと言われ、一般就労をした人が一生懸命に働いて、そのお給料をもってキャバクラに通うそうです。なんでそんなものに少ないお給料を?と聞くと、「話を聞いてくれるから…」と言うそうです。
こういう苦しみをもつ方はたくさんいらっしゃいます。もっと手厚い支援で、人間性や外での振る舞い方、自信、自尊心、社会性を身に付けてあげられていたら、こういう人達の人生は変わった可能性もあったはずです。
障害をもつ当事者の話を聞くと、当事者でもない人たちが障害の大変さを比べているなどというのはあまりにもナンセンスなのでは、と思うようになりました。
障害の種類や重さはあっても、それぞれが、それぞれに大変で、その家族も本人も苦しみを抱えています。そして、教えることは違っても、どちらにも「人」が必要で、高い専門性が必要なのは変わらないのですから。